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天人が見守る対局室

■天人が見守る対局室

 対局が行われている成田山新勝寺の奥殿(おくでん)は、寺の貫首(かんす)の住居として建てられたもので、寺務所がある光輪閣の奥に立つ。特別な時にだけ使われる建物で、2月の節分の際には豆まきで訪れた大河ドラマの出演者らが利用するという。

 対局室となった2階の和室には、木村武山(1876~1942)の「天人散華の図」が描かれている。木村は岡倉天心に師事した日本画の巨匠。緊張感がみなぎる勝負の場に、彩りを添える。その他、室内には掛け軸や仏像などの調度品も用意された。

 前夜祭で寺の岸田照泰寺務長は「当山あげて準備に取りかかってきた。歴史に残る対戦を期待したい」と話した。(村瀬信也)

 

■おやつ 挑戦者は和、名人は和洋両方

【午後3時】両対局者におやつが運ばれた。羽生挑戦者は和菓子と緑茶。森内名人は同じ和菓子のほかに、フルーツロールケーキとレモンティー。

 和菓子も洋菓子も、地元の米屋(よねや)株式会社のもの。和菓子は、ういろう製で、黄味餡を使った上生菓子。創作者は「潔い対局の場への願いを込めて菖蒲(しょうぶ)と名付けた」という。(佐藤圭司)